ケトジェニックダイエットとは
ケトジェニックダイエットとは、糖質制限ダイエットの一種です。
通常、人間の身体は炭水化物(糖質)と脂肪(脂質)をエネルギーにしています。しかし、食事で糖質の摂取量を制限すると、エネルギーを補うために脂質を分解して合成されたケトン体(※)を主要をエネルギー源として使うようになります。
※ケトン体とはベータヒロドキシン酪酸・アセト酢酸・アセトンの総称
ケトン体を主要のエネルギー源としている状態をケトーシスといいます。
ケトーシスになって主なエネルギー源が炭水化物(糖質)から脂肪(脂質)に切り替えて脂肪燃焼(ダイエット)させるのが、ケトジェニックダイエットの目的です。
ケトン体自体はケトジェニックダイエット中でなくても骨格筋・心筋などのエネルギー源として利用されています。ケトーシスになると脳でもブドウ糖からケトン体へとエネルギー源が切り替わります。
メリット
1.減量時の筋肉の分解を最小限に抑えられる
ケトジェニックダイエットは、カロリーを抑えるダイエットとは違い、糖質以外の必須栄養は摂取できるため、身体のエネルギーが不足しません。
カロリーを減らしてたんぱく質中心の食事をとるダイエットでは多くの場合、筋肉量が減少してしまいます。しかしケトジェニックダイエットはカロリーではなく、糖質を制限しているため、筋肉の分解を最小限に抑えられます。
2.空腹感に悩まされない
ケトジェニックダイエットでは、糖質を極端に摂取しないため、食後の血糖値変動はかなり小さくなります。
つまり、血糖値の急激な低下が発生せず、空腹感を覚えることが少なくなります。
3.外食をしやすい
脂肪を制限するカロリー制限と比較するとケトジェニックダイエットは外食の選択肢が幅広い傾向にあります。
デメリット
1.食費が高くなりがち
ケトジェニックダイエットの食事内容は炭水化物を抜かなければならないため、肉・魚・野菜・卵などが中心となり、食費が高くなりやすい。
2.ケトン臭が出る
身体からケトン臭が出ることです。ケトン臭は果物が腐ったような体臭・口臭のことです。